なぜ鍵は砂や埃に弱いのか、その理由

鍵について少し調べてみると、どのようなサイトにでも鍵は砂や埃に弱いので気をつけて下さいだとか、定期的なメンテナンスを行って下さいという一文が入っています。しかしこれだけ砂や埃に気をつけるべきであると書かれていると気になるのが、なぜそれらに弱いのかというその理由です。簡単に考えると砂や埃が鍵穴に詰まってしまうことだからだろうと想像がつくのですが、ことはそう単純ではありません。

鍵穴は非常に小さい穴ですから、そこに何らかの異物が詰まってしまうとすぐに使えなくなるのは分かりますが、そうやすやすと詰まることはありません。もし完全に詰まってしまうとすれば、人為的に砂や埃が詰められてしまったというようなケースだけでしょう。そのため、砂や埃で鍵穴が詰まってしまうのにはかなりの時間がかかるはずです。しかし、世の中の鍵の中には取り付けてからすぐに砂や埃によって不具合をきたしている鍵が存在しているのも事実。これは砂や埃が鍵の内部の仕組みであるシリンダーの動作を悪くしていることが大きな理由であると言えるでしょう。つまり、根本的な理由としては鍵が砂や埃に弱いのはシリンダーに異常が出るからであり、決して鍵穴そのものが詰まってしまうということだけではないのです。

このシリンダーの不具合が起こってしまうのは、ある意味で鍵が繊細でありなおかつ複雑である証拠でしょう。ですので、鍵の性能やセキュリティが高い鍵ほど砂や埃によって異常が起こりやすいことが知られています。特に精密な構造で知られているディンプルキーなどは、シリンダーが本当に僅かな感覚で鍵との整合性を求めますので、少しの汚れだけでも故障するというケースも多く起こっています。

以上のことから、鍵が砂や埃に弱い理由が理解できたでしょう。そして鍵を大切に使用していく上では、できるだけ砂や埃から鍵穴を守ってあげることや定期的なメンテナンスをすることが大切です。

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