古い形式の鍵ほどセキュリティは脆弱
鍵についての知識として、一部では新しい鍵であるほどに複雑で壊れやすいという情報が出ています。これは確かに事実ですが、新しいものが壊れやすいという理由から古い形式の鍵のままで鍵を交換せずにいたり、わざわざ古い形式の鍵を取り付けたりすることは推奨されません。なぜならば、古い形式の鍵ほど壊れにくいかもしれませんがセキュリティは脆弱だからです。古い鍵ほどセキュリティが脆弱なのは、単純な理由で構造が単純であるからだと言えるでしょう。
例えば1990年代の鍵を見てみると、いわゆるピッキングという鍵を針金のような道具で開ける方法に対してかなり弱いという特性があります。このピッキングによる被害が多く出たからこそその被害に遭わないような鍵が日夜開発され、いま現在のようなセキュリティの性能が高い鍵になっていますので、もし古い鍵を自宅に取り付けている場合はすぐにでもピッキング被害に遭ってしまう可能性があるのです。
また、古い形式の鍵のセキュリティが脆弱である理由は、ピッキングなどの特殊な技術による被害に遭いやすいだけではなく根本的に脆いことが挙げられるでしょう。というのも、鍵はその性能だけではなく頑丈さということも重要になってきます。もし鍵が古い形式のものであれば、鍵というハードそのものが弱いですので簡単に破壊されてしまうというリスクをともないます。これもまた古い形式の鍵のセキュリティが脆弱である理由でしょう。実際にどのような物でも年数が経過するにつれて壊れやすくなりますので当然ですよね。
このような理由から、最新の鍵は高価であるとかそのわりに壊れやすいという情報のみで古い形式の鍵を設置しようとは思わないようにするべきです。そうしなければ、鍵が鍵本来の役割を果たしてくれずにピッキングや鍵破壊などの被害をはじめ、そこから派生する空き巣被害や強盗被害にも発展する可能性がありますのでご注意ください。